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南仏、音楽つれづれ日記

南仏での生活、音楽、旅行などのんびりと記していきます

シュトックハウゼン、Refrain

先日、(と書くつもりでしたが演奏会からだいぶ日が経ってしまいました^^;;)  モンペリエ音楽院の企画の一つとして、シュトックハウゼンに関する講演会が行われました。その中で曲の紹介を兼ねて、"Refrain"という楽曲を演奏しました。

この曲はピアノ、チェレスタ、そしてヴィブラフォンから成るアンサンブル楽曲です。

私は今回初めてシュトックハウゼンの曲に取り組みました。そして初のチェレスタに挑戦しました。

この曲でとにかく大変だったのは、楽譜を解読するという作業です。楽譜には説明書が付随されているのですが、なんせもともと理解しづらい内容であるとともに、フランス語で書いてあるため頭を悩ませまくりました。。

 

 

この曲について日本語での説明などがネットで調べてもあまり情報が出てこなかったため、自分なりに概要を紹介してみたいと思います。需要があるかは不明ですが。笑

 

作曲年:1959年

演奏時間:約12分

作品番号:Op.11

献呈:Ernst Brücher

ジャンル:室内楽

楽器編成: ピアノ、ヴィブラフォンチェレスタ

初演:1959年10月2日ドイツ、ベルリン

 

この楽曲は、音数が少なく発せられた音の減衰に耳を傾ける"静"の部分と、様々な奏法、また楽器を駆使して多くの音で満たされる"動"の部分、という2つの対照的なテクスチュアによって特徴づけられる。

この楽曲を語るにあたり、特筆すべきは楽譜の形状である。楽譜が円形になっているのだ。円状の楽譜は6段の五線譜で構成され、3段で上半円、もう3段で下半円、といった具合である。(言葉で説明するのは難しいので詳しくは下記のリンク先を参考に…)


http://stockhausenspace.blogspot.fr/2014/05/opus-11-refrain.html?m=1

 

それから、楽譜とともに透明の定規が付属されている。この定規には様々な音型が記されている。グリッサンドクラスター、トリル、ピアノの低音、短いメロディの断片など音のキャラクターとしてはざわめくような印象の音群であり、これがリフレインの正体だ。なぜ楽譜が円形かというと、楽譜上にこの定規を配置するためである。ちょうど、時計の針のように。

手順を説明すると、演奏グループ(3人)で円形の楽譜に定規をどのような角度で配置するかを決める。定規の当たっていないところはもちろん楽譜通り演奏するのだが、定規に到達した時には元の楽譜に書いている事を排除して定規に書かれた音群を弾くのだ。そして定規に書かれている音を弾き終わったらまた元の楽譜通りに弾く。前述の通り、円形の楽譜の部分は6段あるため、この定規によって"中断"させられる部分、つまりリフレインが6回訪れるということになる。

 

先ほど言ったように、リフレイン、つまり定規の位置は演奏者たち自身が話し合って決めなければならない。このような自由要素があることによって、各演奏にバリエーションが生まれる。(実際、YouTubeで幾つかの演奏を見たのですが、それぞれリフレインの位置が異なるので楽譜を見ながら曲を追うというのがとても難しかったです^^;; )

 それから、奏者はそれぞれ補足の打楽器も演奏しなければならない。ピアノはウッドブロック、チェレスタはアンティークシンバル、ヴィブラフォングロッケンシュピールをそれぞれ自分の主要楽器の横に据え、楽譜に赤く示された音符を頼りに音を鳴らす。これに加え、楽譜の随所にはK という文字が記されている。これが示すのは舌のクラック音(なんと言うのが正しいのだろうか…舌打ち?)である。また、pi, ta taeというようなアルファベットで示された短い音節(シラブル)も要所要所に散りばめられている。演奏者はこれらをまるで楽器のごとく発声しなければならない。

奏者は複数のことを同時に行わなければならず、これは集中力を要するのだが、この曲で最も求められるのは互いの音を聴きあうということである。

 

この楽器の編成として、私が面白いと感じたのは、すべて鍵盤楽器、一音のみでクレッシェンドすることは不可能な、つまり音を一音鳴らしたら減衰する運命にある楽器を選択していることである。また補足楽器のグロッケンシュピール、ウッドブロック、アンティークシンバルも然り。これは弦楽器や管楽器と比較した場合の欠点といえる。

 

しかしながらこの楽曲、特に"静"の部分では、この欠点を逆手にとっているといえる。この楽譜には音価(音の長さ、四分音符、八分音符等)を示す記号は用いられていないのだが、その代わりに、音の強度が音符の玉の大きさによって示される。玉が大きいほど音は大きく、小さいほど音は小さく、といった具合である。そしてその強度よって各音の持続時間は決定づけられる。

その一方、6回の"refrain"、"動"の部分においては、トリル、グリッサンドクラスター、ピアノのバス音などといういわば特殊奏法が駆使されている。これらは鍵盤楽器の武器とも言える。

このように、楽器の特性を最大限生かしながら、"静"と"動"のコントラストを描き出したという点において非常に興味深い。

 

正直なところ、こういった1900年代中頃の音楽は、アイディアに行き詰まった作曲家たちの苦し紛れのエゴの見せ合いなんじゃないかと思っていました。(言い過ぎ)

 しかし今回楽曲と向き合って、日本の伝統音楽に通づる部分があるのではないかと感じました。平たくいえば、規則的なリズムや拍子が存在するわけではなく、音を聴きあい、間を大切にする、というような点において。

 

あるサイトでこんな文章を見つけました。

 

シュトックハウゼンは初来日の際、この国を「全てがアートだ」と表現した。彼は、「(日本は)自分の人生に大きな変化を与えた」とし、「あの国では全てが文化になっているように感じた。食事の仕方も私の国の100万倍以上文化的だった。服の着こなし、他人の受け容れ方、別れの挨拶の仕方、愛の交わし方、寝床の整え方、風呂の入り方など全てがそうだった」と述べている。 

 

この曲が作られたのは1959年、初来日は1969年。この事実から、直接的に日本の影響を受けたとは言い難いですが、きっとシュトックハウゼンの美学が日本の文化とリンクする部分があったからこそ彼は感銘を受けたのかもしれないですね^^

 

なんだかマニアックな話と、私のつたない文章が相まって意味不明かもしれないけれど、せっかくの経験、自分の備忘録として書きました。

 

ちなみに講話をした先生曰く、シュトックハウゼンと同じ時代に生きていたら、彼の楽曲を理解、演奏するためにはシュトックハウゼンと少なくとも1ヶ月は寝食をともにして過ごす必要がある、と言われていたそうです(^^;;笑 

 

とにかく興味をもって挑戦してみることで、新しい視点に出会うことができました。

(一つの作品に取り掛かっただけで大口を叩けないのは十分承知しています笑)

 

コンサートのチラシ

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コンサート会場、学校内のla chapelle haute というところ。急いで写真を撮ったので伝わりづらいですが、とっても素敵な空間。学校には一台しかチェレスタがないので、いつもここで合わせをしていました^^

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滞在許可証

フランスに来て5ヶ月半。やっとの思いで滞在許可証を手に入れました\(^o^)/

それにしてもすごく時間がかかった。。 

 

流れとしては

 

①申請日の予約(オンライン)

②書類提出

③健康診断のお知らせが届く

健康診断

健康診断をした証明書を提出しに行く

④県庁から滞在許可証受け取りの召集状が届く

県庁にて受け取り

 

①まず、私はテスト生ビザというビザで来ていたため、音楽院の受験に合格してから滞在許可証の申請をしました。その申請をするにあたって、モンペリエでは書類提出の日をオンラインで予約しなければいけないのです。しかしそれが厄介で。と言うのも、毎週日曜の夜中0時に予約の受付が始まり、その週、もしくはその次の週の分を各自予約します。しかし、当然のことながらこの時間、サイトに人が殺到するので、予約を取るのがとにかく大変、という噂を聞いていました。

そのため何としても予約を取りたかった私は時差を計算して日本にいる母にも頼み、日本時間で月曜朝7時に予約に一緒にチャレンジしてもらいました(笑)

しかしながら両者ともに何度もページがエラーになり、、また戻ったら今度はホームページさえ開けずという事態発生。

「お願い!!!いい子だから!!!」と心で叫びつつ、最終的にはなんとか自分で予約を取ることに成功しました。予約日は2週間後(10月頭)。時間かかるなぁ。。

 

②そして予約の当日、提出した書類に不備はなく、これで安心、あとは健康診断だけだ♪と思っていたのですが、担当のおねいさん曰く、「健康診断の日は後ほど手紙でお知らせします。いまは学生が多くて混んでるから、多分2ヶ月後くらいです^^」

えっ、2ヶ月も!?短期ビザ切れちゃうんですけど!!と焦っていたらレセピセという、申請日から4ヶ月間合法的に滞在できる滞在許可証に代わるものを渡されました。

 

③そして待つこと律儀に2ヶ月(12月中旬)、健康診断のお知らせが来ました。日にちと時間も一方的に決められています。運良く予定のない日だったので良かったですが。

健康診断、フランスに来てから数ヶ月一度も体重測ってないし、ちょうどいいや〜と思っていたのですが、着いたら、

お姉さん:身長何センチ?体重何キロ?

私:いや、最近測ってないんですけど、、

お姉さん:いやいや!大体でいいから!

私は:(測らないのね…)

 

続いて視力検査、パリでは自分の手で片目を隠すという噂を聞いていたのですが、こちらモンペリエではもはや目を隠しもせず、両目で見て、壁に書いてあるアルファベットを読むというスタイルでした。色々な工程を省きすぎてもはや意味があるのだろうか。。

それから最後にレントゲンを取って終了。(2ヶ月も待った割に)大雑把な健康診断でした。

 

それから健康診断を受けた証明書を提出しにいき、そこで滞在許可証をもらえる!と思いきや、

「また招集の手紙を送るので、それが来たら県庁に行ってください。多分2週間後くらいです。」

とのこと。

 

④結局待つこと約1ヶ月、ようやく手紙が届いて県庁に赴きました。無事、滞在許可証を手に入れました!!

こうして1月末にやっと手に入ったけど、申請日から滞在許可証が有効っていうことになっているらしく、期限は2017年の10月までらしいです。ははは

 

まあ、あと1週間でレセピセも切れて不法滞在になるところだったので、ひとまず安心。

これでフランス国外にも行ける〜!

 

長々と文句混じりで書きましたが、今日発見した高台からの美しい街並みを見て、結局のところフランスに滞在できることの喜びを感じました^^

 

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Bon voyage

ブログというのはもともと自分のことを書くものですが、今日は特に個人的な回想として書き留めたいと思います。

 

つい先日、11月5日、大学時代にお世話になった山口博史先生が永眠されました。

  

山口博史先生のプロフィール
立教大学卒業。1971年より島岡譲氏に和声、フーガを師事。1973-80年パリ国立高等音楽院に留学。1975年和声首席1等賞、1976年対位法首席1等賞(ノエル・ギャロン賞)、1977年フーガ1等賞。シャラン、アンリ、ビッチ、カステレード、コンスタンの各氏に師事。1980年より国立音楽大学作曲科で教鞭をとる。2015年3月まで同大教授。1981年より東京藝術大学音楽学部ソルフェージュ科講師。

 

私は大学にて山口先生に和声、ソルフェージュ、そしてアナリーゼを教えていただきました。

先生の和声の授業では島岡和声はもちろんのこと、アンリ・シャランのフランス式和声の課題も取り入れて下さり、その美しさにいたく感動したのを今でも色鮮やかに覚えています。和声課題をどれだけたくさん提出したとしても、必ず丁寧に添削してくれました。時に、書いてある文字が読めなくて、ここは何て書いてあるんでしょうか?と聞きにいったら、「電車の中で座りながら書いたから汚くなっちゃったよ。ごめんねぇ。」と照れながらおっしゃっていたのを覚えています。夏休みにはクラスの学生を中心に河口湖で和声合宿も催して下さいました。和声課題を解いたり、みんなで散歩をしたり、夜な夜なドビュッシーの牧神の午後への前奏曲を聴きつつ、先生が熱心に解説して下さったり、忘れられない大切な思い出たちです。

 

それから大学3年の終わり、フランスの音楽夏期講習に参加するため、学内での奨学金試験を受けたのですが、その際、フランス語の試験は山口先生が試験官のうちの1人でした。質疑応答を終え、面接の最後に先生は私にBon voyage (良い旅を!)と言ってくれました。まだ試験の結果も出てないのに、先生気が早いなぁと少しくすっとしたのを今でも覚えています。結果としてはこの試験に合格し、夏には講習会に行くことができました。そして、私はフランス留学を心に決めたのです。

その、私が大学三年の年いっぱいで先生は退官なさいました。その後お会いする機会は残念ながらありませんでした。つまり、あの面接のBon voyage が、私にとって先生からかけてもらった最後の言葉となってしまいました。

 

今、私は音楽院でレッスンの他にアナリーゼやソルフェージュの授業もとっています。フランスではソルフェージュの授業のことをフォルマシオン ミュジカル(Formation musicale) と言うのですが、単調なソルフェージュ課題を用いるのでなく、まさに生きた芸術性の高い音楽作品を用いてソルフェージュの授業を行います。山口先生はこのフランス式に近いソルフェージュに取り入れていらして、「フランスではこんな風に学ぶんだよ」とおっしゃっていたことは本当だったんだなぁと実感しています。

 

もう少ししたら、今私はフランスにいて、こんなことを勉強しています、というメールを山口先生に出そうかなあ、とぼんやり考えていました。それなのに、先生は遠くへ行ってしまいました。こんなことならもっと早く報告すればよかった…それが心残りです。どうしてかというと、先生の喜んで下さる顔があまりにも自然に目に浮かぶからです。

 

いつも優しい微笑みに満ちていて、学生への愛、そして何よりも音楽への愛に溢れていた素晴らしい恩師。思い出のどこを切り取っても温かな笑顔しか思い出すことができません。そしてどこまでも博識でありながら、少年のようにみずみずしい感性をもって楽曲の素晴らしさを語り、今でも「ほーら、ここ、素敵な響きだと思わないかい?」という声が聞こえてきそうです。

 

きっとフランスに導いて下さった山口先生のことだから、もしかしたらたまにはフランスに遊びに来てくれるかもしれません^^

 

思い出を心に大切にしまいつつ、まだ続くであろう人生の旅路をしっかり歩んでいこうと思います。

モンペリエの空模様

もともと、空を眺めるのが好きなのですが、ここ、モンペリエの空は特に好きです。

澄み渡った青空の日はもちろん、光と雲の織りなす表情もとても美しく、ため息がでるくらいです。もちろん、写真だと実際に目で見るものよりは劣るかもしれませんが、せっかくの風景を見逃さないために記録してみたいと思います。 

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鮮やかなグラデーション

 

 

 

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水彩画のような空

 

 

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空に描かれた雲の線

 

 

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照りつける圧倒的な太陽

 

 

 

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黄昏

 

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そして日没

 

 

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ふわふわの雲

 

 

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光を携えた雲

 

 

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マーブル模様の朝焼け

 

 

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雲間からの力強い朝日

受験、終わりました

先日、モンペリエ音楽院での受験をしてきました。

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ずっと晴天続きのモンペリエだったのにも関わらず、試験の日は、まさかの雷雨。モンペリエは雨が珍しいけど、降る時はとことん激しく降るのが特徴なんだそうです。

そんな中、受験会場へ。10時半からの試験だったけど、早めに行って練習できるか聴いてみたら2台ピアノのある部屋の鍵を渡してくれました。優しい。

そして、しばらく練習。その日の午前中は、ちびっ子たちのクラスの試験と、1番上の課程の試験がある感じでした。そのため、かわいいちびっ子と、お父さんお母さんがたくさんいました。みんな緊張していて、親御さんたちが、大丈夫よ、深呼吸して!って言っているのを見ていて、試験前の緊張は万国共通だなぁと思いました。

 

そしていよいよ本番。試験室に入ると、7人の先生が座っていました。まず弾く曲の楽譜を校長と思われる人に渡し、弾く曲のプログラムを順番通りに言いました。(実際ここが1番緊張した…笑)  

それから椅子に座ったのですが高さを調節するのがうまくいかず(フランスで使う椅子は日本のとは違うのです)、下げ方を教えてもらいつつ笑、なんとかスタンバイ

 

今回、20分のプログラムを弾くというのが試験だったので3曲用意していました。ですが、事前に測ったところ22分くらいだったし、先生にも多分10分くらいで演奏切られるだろうと言われていたので、多分3曲目の途中で切られるだろうと思っていました。しかし結局最初から最後まで全部弾きました。先生方長々と聴いてくださりありがとうございました、、

 

そして何より驚いたのは、先ほど書いた通り、外は雷雨です。にも関わらず先生方は蒸し暑いせいか窓を開けています。弾いている後ろから風が吹いてきます。ちびっ子たちの緊張による汗なのか、湿気のせいなのか、鍵盤は湿っています。外の雨と雷の音がダイレクトに聞こえてきます。弾きながら、この状況がなんだか面白くなってきてしまいました。

このおかげか、なぜか分からないけど今までになくとても集中して弾ききることができ、色々とありましたが結果としては良かったかなぁと思います。

 

そして演奏後には面接がある、とホームページに書いてあったので動機やら今後の計画やらを事前に考えていたのですが、結局何もなく、終了。全体的にイメージと違いすぎる試験に驚かされました。

 

試験を終えて、嬉しくなって、イタリアンのお店に1人で行きました。いつもベンチでサンドイッチばかりなので、とっても幸せを感じました。

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ナポリ風サラダとクワトロフロマッジオのピザ。とても美味しかったです。

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デザートのチョコレートケーキ。さっきのメインはおしゃれなお皿だったのに、なぜデザートはプラスチック容器なんでしょう、、美味しかったから別にいいけど。全部で10ユーロでした。

 

そして、その日の夜、師事を希望している先生から「公式に私のクラスに入れましたよ!おめでとう!」というメッセージが!!受付の女性には試験の結果は明日の朝と伝えられていたけど(笑)まあともあれ、先生直々に伝えてもらえてすごく嬉しかったです。

 

このようにして、無事入学することができました。大学を卒業して、どこにも所属のないふわふわとした身であった半年間。頼りない肩書きには常になんとなく気後れがつきまとっていましたが、やっと、本当のフランスでの学生生活を始められることにホッとしています。

 

しかしここから始まる、ということは終わりに一歩近づいたということ。限りある時間、失敗は最高の笑い話になるのだから怖がらず、今しかできない様々なことに挑戦していきたいと思います。

モンペリエの移動手段

ここ、モンペリエでの移動手段について書いてみようと思います。

 

①まず、モンペリエの名物といえば、彩り豊かなトラム。

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2番線

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4番線

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スケボーごと乗ってくる青年、愛犬を連れたマダム、無銭乗車で罰金を払う人や巨大なトランクを携えた疲れ気味の学生等々。そしてフランス語のすき間から聞こえてくる様々な国の言葉。

 モダンでポップなこのトラムはモンペリエの街を鮮やかに彩っています。

 

 

②それからバス。

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このバスというのが、なかなか感じが良いです。

この間、バスに乗りたいけど、ああバスが行っちゃう!!と通り過ぎそうなバスをうらめしそうに見ていたらバスが停まり、運転手さんが「乗りな!!」と言ってくれました。そして、「乗りたいときは手をあげなきゃ分かんないよ!」と。 タクシーかって。笑

こんなことがあったので、別の日に再びバスに乗り遅れそうになったため試しに手を上げてバスを見て目で訴えてみたらなんと本当にまた乗せてくれました。なんて優しいんでしょう。

もちろんどのバスもこうとは限らないと思いますが、とにかく運転手さんがフレンドリーなことが多いです。運転手さんとお客さんが(運転しながら^^;)おしゃべりをしている、なんてよく見る光景です。そして乗客も運転手さんも乗る時はBonjour 、降りる時は Merci,au revoir! (ありがとう、さようなら)という挨拶を必ずと言っていいほど交わしています。こちらでは当たり前かもしれないけど、このささやかな交流が、こちらにきてまだ間もない私にとってはとても素敵に映ります。

 

 

④それから自転車。

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こちらはVélomagg というレンタル自転車。私はまだ利用したことがないのですがいつか試してみようと思います。

こちらにきて思ったのですが、日本でいういわゆるママチャリ的自転車はなさそうです。

 

④キックボード、スケボー

キックボードはフランス語で La trottinette、スケボーは Le skateboard (そのまんま笑)というみたいです。

キックボードは本当に子供から大人まで、そして私は白髪のマダムが乗っている姿も見ました。日本では私が小学生の頃流行っていましたが、こんなに今みんな使っているなんてびっくりです。小さい頃欲しくてしょうがなかったことを思い出しました。

 

スケボーはさすがに若い人がよく乗っています。基本的に若めの男性がびゅんびゅん乗っているイメージです。みんな器用に人の間をするするくぐり抜けていくのですが、いつかぶつかるんじゃないかなぁと思ってしまいます。しかもキックボードにしてもスケボーにしても、手ぶらならまだしも、時に買い物袋を持っていたり、スマホをしながら乗っていたり、大丈夫かなぁと勝手に心配になります。

それでも、自転車より安価で、持ち運びも軽く、そしてトラムにも持ち込める、という点で便利なんだろうと思います。

 ローラースケートもたまに見ますが、あれ、別で普通の靴も持ってるのかなぁと要らない心配をしてしまいます。

 

 

⑤最後に、徒歩。

私はモンペリエに来てからとにかくたくさん歩いています。街が比較的小さくまとまっているため、徒歩で主要なところは行けてしまうのです。それにバスの本数もそんなに多くはないし、トラムの駅と駅の間は簡単に歩けてしまうくらいの距離なので、節約と健康のために、ひたすら歩いています。

それに、歩くことで、実に様々な小さな発見があります。バゲットを抱えている人がいれば近くにパン屋さんがあるはずだとか、ここの道からいけばもっと近いのかとか、こんなところに黒猫がいた、とか。そうこうしているうちに方向音痴な私でもあっという間に地図なしで歩けるようになり、街が少しずつからだに馴染んできた感じがします。

 

交通手段の話を書きながら、異国での人間観察って本当に面白いなぁと思いました。

これからもモンペリエの中の「1人の住人」、そして「1人の外国人」として様々な発見をしていきたいと思います。

モンペリエから小さな町へ

先日、モンペリエから電車に揺られること30分、友達の住むAgdeという小さな町を訪ねました。

 

30分というと大した移動でもないのですが、モンペリエを少し出ただけで、はっきり言って不安を覚えるくらい何もない、というかあるのは一面に広がる畑。なるほど農業大国であることがうかがえます。時折現れる小さな町は、統一感のある屋根によって、とても可愛らしく素敵です。

 

まずアグドに到着しました。この町のすぐ近くにはL'Héraut という河が流れており、この流れにそって進んでいくと海に出ることができます。人口約2万人の町ですが、夏のヴァカンスの時期はとても賑やかだそうです。

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この狭い隙間は、友達いわくヨーロッパいち小さな道だそうです。本当かなあ?笑 でも、ちゃんと通れました!

 

町の中心では蚤の市があり、本、レコード、カバン、昔のコイン、用途不明の台所用品など実に様々なものが売られていました。その中で目に留まったのがモネの作品全集。とても大きくて重くて迷いましたが、モネの美しい絵画と、そして5ユーロという値段に惹かれて買ってしまいました。モネの生涯を綴ったページも多く、フランス語の勉強にもなりそうです。

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(後でネットで調べたら元値は45ユーロでした)

 

それから車で移動すること20分くらい、次なる小さな町、Cap D'Agde というところに出かけました。ここは非常に観光客向けの町で、夏が終わるとほとんど人がいなくなるそうです。

 

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たくさんのレストランとお土産やさんとが、港近くで軒を連ねていました。

お昼は港にあった、地元の友達オススメのレストラン。今回のフランス滞在ではじめて外でちゃんとしたものを食べたような気がします。

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前菜:海の幸の盛り合わせ

主菜:鯛のソテー、紫米を添えて

デザート:ヌガーグラッセパッションフルーツのソース

 全部で17.5ユーロでした。

 

フランスって家でも外でもどんな時も隣にはバゲットがあるような気がします。米があろうが、じゃがいもがあろうが、コーンフレークがあろうが。(もちろん例外はあり)

 

友達が地元の子に連絡をして、さらにMèzeという町にも足をのばしました。

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この海を臨むカフェでのんびりと過ごしました。

 

それからMarseillanという町にもいきました。とても穏やかで静かな港。

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Agdeに戻り、見晴らしの良い小さな山に登りました。海と町を見渡すことができました。

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夕暮れ時19:30過ぎに訪れたのはGrau-D'Agde というところ。人の少ない海辺が、なんだか夏の終わりを感じさせます。

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最後に夜のAgde。昼間とは異なる、光と水の共演が美しい。

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水辺の小さな町々を1日でたくさん見ることができ、一日中運転してくれた友達に本当に感謝です。なかなか地元の友達がいなければ、行く機会もないだろうし。

 

見逃してしまいそうなところにも、たくさんの美しい景色がひそんでいることが分かりました。

せっかくのヨーロッパ滞在、これからもいろいろなものを目にしていきたいです。