南仏、音楽つれづれ日記

南仏での生活、音楽、旅行などのんびりと記していきます

あゝ愉しいsoirée (ソワレ)

無事フランスのお家に戻りました。1年を経て

"戻る"ところになったのが不思議です。

 

モンペリエに住んで早1年、初めは右も左も分からなかったのが地図なしで町をすいすい歩けるようになり、友だちもでき、どこのお店で何を買うとお得かが分かってきて、そしてここの景色はあまりにも日常と化していました。

しかし日本に一時帰国してからこの街に戻ると、あれ、こんな素敵なところに住んでいたのか、という少しだけ新たな気持ち、去年フランスに着いた頃のドキドキ感に似たものを感じました。

 

ところでモンペリエに着いた翌日、パリの国立音楽院に今度の9月から旅立つ同門の子のお別れパーティをするとのことで、友達の家で"soirée "(ソワレ:夜にみんなで集まって飲んだり食べたり話したりする)が行われました。

 

それぞれ飲み物や食べ物を持ち寄ります。私は悩んだあげく日本から持ってきたポリッピーというピーナッツのおつまみみたいなものと、お好み焼きとポテトチップスとジュースを持って行きました。みんな気取らないデザートやソーセージにパンにチーズにいかにもフランスといった感じ。

私の持っていったポリッピーとお好み焼きはみんな初めて食べたようだけど気に入ってくれて良かった!

 

このソワレは私と、フランス人の友達5人でした。ソワレの醍醐味はおしゃべり、なのですがこれが本当に私にとってなかなか難関。とにかくみんなすごい勢いで話すしスラングだらけだし、フランス人独特のジョークをかましまくっているし、私は本当に今何の話題なのかついていくだけで苦労しました。そして聞いてるだけならまだしも、たまに優しいお友達が、「で、○○○はどうなの?」と私に話を振ってくれます。嗚呼だれか助けて。笑

私はとにかく「必死」に「頑張って」「歯を食いしばって」その場にいた気がします。時差ボケとお酒もあいまってほとんど最後は船をこぎだす始末です。

 

誘ってもらって本当に心から嬉しいし、良い友だちばかりだし、どう考えても楽しいはずなのにどうして私はこんな状態なのでしょう。

というよりむしろ、みんなが楽しく話してるのを私が邪魔したら申し訳ない、という気持ちで会話に入り込むことができないのが大きな原因だと思われます。

複数人の母語話者(若者)と楽しく会話する、これの壁がどれだけ高いかを痛感しました。銀行や保険の手続きよりも、DELF(フランス語試験)のリスニングよりも何倍も難しいです。

 

まぁとにかくみんなきっと優しいし、なんならお酒も入っていたらそんな細かいことは忘れてしまうだろうから、勇気を持って話してみることかな、と思います。はっきり言って、みんな誰かが話しているのに被せて話してたりして、一体人の話を聴いているのだろうか。。とも感じたから。笑

引っ込み思案になるのをやめる。あいづちはうつ。分かる話がちょっとでもあったら○、分からない時に質問できたら◎、くらいに気楽に捉えていきたいです^^

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家の近く。なんてことのない風景だけど、とにかく強烈に晴れていた青空。