南仏、音楽つれづれ日記

南仏での生活、音楽、旅行などのんびりと記していきます

受験、終わりました

先日、モンペリエ音楽院での受験をしてきました。

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ずっと晴天続きのモンペリエだったのにも関わらず、試験の日は、まさかの雷雨。モンペリエは雨が珍しいけど、降る時はとことん激しく降るのが特徴なんだそうです。

そんな中、受験会場へ。10時半からの試験だったけど、早めに行って練習できるか聴いてみたら2台ピアノのある部屋の鍵を渡してくれました。優しい。

そして、しばらく練習。その日の午前中は、ちびっ子たちのクラスの試験と、1番上の課程の試験がある感じでした。そのため、かわいいちびっ子と、お父さんお母さんがたくさんいました。みんな緊張していて、親御さんたちが、大丈夫よ、深呼吸して!って言っているのを見ていて、試験前の緊張は万国共通だなぁと思いました。

 

そしていよいよ本番。試験室に入ると、7人の先生が座っていました。まず弾く曲の楽譜を校長と思われる人に渡し、弾く曲のプログラムを順番通りに言いました。(実際ここが1番緊張した…笑)  

それから椅子に座ったのですが高さを調節するのがうまくいかず(フランスで使う椅子は日本のとは違うのです)、下げ方を教えてもらいつつ笑、なんとかスタンバイ

 

今回、20分のプログラムを弾くというのが試験だったので3曲用意していました。ですが、事前に測ったところ22分くらいだったし、先生にも多分10分くらいで演奏切られるだろうと言われていたので、多分3曲目の途中で切られるだろうと思っていました。しかし結局最初から最後まで全部弾きました。先生方長々と聴いてくださりありがとうございました、、

 

そして何より驚いたのは、先ほど書いた通り、外は雷雨です。にも関わらず先生方は蒸し暑いせいか窓を開けています。弾いている後ろから風が吹いてきます。ちびっ子たちの緊張による汗なのか、湿気のせいなのか、鍵盤は湿っています。外の雨と雷の音がダイレクトに聞こえてきます。弾きながら、この状況がなんだか面白くなってきてしまいました。

このおかげか、なぜか分からないけど今までになくとても集中して弾ききることができ、色々とありましたが結果としては良かったかなぁと思います。

 

そして演奏後には面接がある、とホームページに書いてあったので動機やら今後の計画やらを事前に考えていたのですが、結局何もなく、終了。全体的にイメージと違いすぎる試験に驚かされました。

 

試験を終えて、嬉しくなって、イタリアンのお店に1人で行きました。いつもベンチでサンドイッチばかりなので、とっても幸せを感じました。

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ナポリ風サラダとクワトロフロマッジオのピザ。とても美味しかったです。

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デザートのチョコレートケーキ。さっきのメインはおしゃれなお皿だったのに、なぜデザートはプラスチック容器なんでしょう、、美味しかったから別にいいけど。全部で10ユーロでした。

 

そして、その日の夜、師事を希望している先生から「公式に私のクラスに入れましたよ!おめでとう!」というメッセージが!!受付の女性には試験の結果は明日の朝と伝えられていたけど(笑)まあともあれ、先生直々に伝えてもらえてすごく嬉しかったです。

 

このようにして、無事入学することができました。大学を卒業して、どこにも所属のないふわふわとした身であった半年間。頼りない肩書きには常になんとなく気後れがつきまとっていましたが、やっと、本当のフランスでの学生生活を始められることにホッとしています。

 

しかしここから始まる、ということは終わりに一歩近づいたということ。限りある時間、失敗は最高の笑い話になるのだから怖がらず、今しかできない様々なことに挑戦していきたいと思います。