南仏、音楽つれづれ日記

南仏での生活、音楽、旅行などのんびりと記していきます

ハプニング

エクサンプロヴァンスについたその日、キャリーケースは重いものの足取りは軽く、事前に予約した寮まで、ほぼ迷わず向かうことができました。

と、ここまでは良かったのですが、寮の前の重厚なドアには何やらコードを押すボタンが。「コードを入力するか、名前を入れてください」と書いてあったが、予約したときにコードなんて聞いてないし、名前を入れてもエラーになってしまいました。

近くに寮の電話番号が書いてあったので、かけるも繋がらず。別に書いてあった緊急連絡先も然り。予約を仲介してくれたひとにも電話をかけたが繋がらず。もちろんノックをしても虚しく音が響くだけ。途方に暮れました。寮の中を覗いてみると、真っ暗。え、これ誰もいないの。どういうことだ。。

 

仕方がないので、近くのホテルの人にダメもとで尋ねるも、有力な情報は得られず、すでに19時過ぎで疲れていたので、そのホテルの一番安い部屋に一泊することにしました。

いままで順調すぎるくらいだったから、何かある予感がしたけど、まさに的中してしまいました。

 

そして翌日、講習会先のコンセルヴァトアールに着き、前日のことを話すと、「あらら!鍵が無ければ入れないよ〜」と、鍵を渡されました。事前に何も知らされてなかったし、学校と寮は提携している訳ではないのに、まさか学校に寮の鍵を取りに行くなんて思いもしませんでした。学校と寮は20分の距離にあるのです…。

 

そして、なんとか入寮。部屋は普段学生3人でシェアしている部屋らしく、ロフトもついててとにかくだだっ広い。冷蔵庫を発見し、良かった!と思って開けてみると中には食材が。。

食べかけのチーズ、ひとパックのヨーグルト、9割方食べ尽くしたジャム、紙袋に入った果物と幾つかの水のペットボトル。けっこうゾッとしました。笑

そういえば、と鍵と一緒に渡されたメモを見てみると、「普段ここに住んでいる学生があなたのために食材を取っておいてくれました!」と書いてありました。いやいや、残り物だし、いつのかわからないし、まずもってどんな人のものかわからないものは怖すぎます。

 

と、サプライズプレゼントに恐れおののきつつ、寮での最初の晩はふけていったのでした。

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エクサンプロヴァンスの小道。

途方に暮れながら撮ったけれど、それでもなお美しい。